会計士と不動産鑑定士のダブルライセンスってどうなの

みなトン
みなトン
「会計士だけど、不動産鑑定士とるのどう思う?」

という疑問にお答えしたします。

独立を前提としているなら〇

  • 収入の安定
  • 監査法人では、不動産鑑定士を活かしにくい
  • 働きながらは勉強時間の確保がなかなか大変

収入の安定

独立した場合、会計に関わる仕事以外の時間で不動産鑑定業をすることで、安定的な収入を得ることができる。しかも、不動産鑑定士の4割が60歳以上の方なので、不動産鑑定士が不足すること、
また、高齢化社会にともない相続における不動産鑑定評価業務も増加していくと想定されていることから不動産鑑定士の需要が急増し、案件の獲得できる可能性が高い。

監査法人では、不動産鑑定士を活かしにくい

そもそも、監査法人で働いている場合には、アドバイザリー業務を実施ている法人以外、直接的に不動産鑑定業に携われることは少ない。もちろん、不動産業の監査をしている人が、不動産鑑定士の資格を持つことは、知識を深めることができ有用だと思うが、不動産鑑定業自体の業務ではない。
不動産業の監査人は、不動産鑑定士でなくてもできるから。

働きながらは勉強時間の確保がなかなか大変

会計士試験を合格しているからと言って、不動産鑑定士が簡単かというと、それはないでしょう。
もちろん、会計士試験合格者は、一部科目が免除されますが、それでも、難関試験の一つであり、ある程度の勉強時間を必要。

その勉強時間の確保が一番大変だと思う。今の仕事をしながら勉強できるのであれば、それが一番リスクがなく、また収入を維持したままプラスαの世界にいけると思う。ただ実際は仕事が忙しく、家族がいればなおさら、全然勉強する時間がとれない人が多いのが現実だろう。

なので、独立してダブルライセンスで生きていくと、本気で思っているならば、独立して非常勤の監査業務でお金を稼ぎながら、仕事の無い日に勉強するのがいいと思います。

ダブルライセンスはエッジがきく

やはり会計士と不動産鑑定士のダブルライセンスはエッジが利くので、どちらの業界においても差別化できます。
参考に、ダブルライセンスで活躍されている方を紹介します。この方は、監査法人から不動産鑑定士事務所に転職され、独立された方で、不動産業界で、会計知識を持っている点を活かして活躍されております。

冨田健さん:プロフィール

冨田会計・不動産鑑定事務所

冨田さんの本、不動産に携わる会計士必見です。この本は、税理士・会計士・弁護士からの質問をもとに作成されていて、実務上のポイントが一杯つまっています。是非。

弁護士・公認会計士・税理士のための不動産の法令・評価の実務Q&A

不動産アドバイザリーを目指すなら

不動産アドバイザリー業務を目指すなら、不動産鑑定士を取ることに一定のメリットがあると思います
が、両方の資格をうまく活かしきれないため、△としました。

会計士をメインとして、不動産鑑定士はプラスα

不動産業に対して、財務デューデリジェンス業務をやっている会社にいくのがいいと思います。これは、かなりメリットがあると思います。不動産に関する知識を有しているため、不動産業のアドバイザリー業をやる上でプラスになるからです。ちなみに、Big4のFASには、不動産をメインでやっている部署があると思うのでそこに転職するのがいいと思います。

ただし、上記でメリットがあるのは、そもそも不動産に関する仕事はしていないが、不動産に興味があり、そっちの方向に行きたいと思っている人です。仮に、不動産業に関する監査経験がある場合には、不動産鑑定士の資格がなくとも、転職は可能だと思います。不動産の財務デューデリジェンスをやっている人全員が不動産鑑定士を持ってはおらず、おそらく持っていない人の方が多いと思います。

そう考えると、ダブルライセンスといいつつも、不動産鑑定士が、人生の方向性を変えるためにとるという意味でしかなくなってしまいます。でも、その先に不動産鑑定士を使うことがあるやもしれませんが。

不動産鑑定士をメインとして、会計士はプラスα

鑑定業を活かしたい場合、不動産デューデリジェンスをやっている会社に行くのがいいと思います。不動産デューデリジェンスは、不動産の鑑定だけでなく、不動産を総合的に分析する業務なので、不動産鑑定業以外の不動産に関する知識も当然ながら要求されます。そのため、求人では、過去に不動産に関する実務経験があるかが条件になったりしています。なので、不動産鑑定業の経験を積んでからの方がいい気がします。

当然ながら、不動産アドバイザリーは、不動産に関してアドバイスをする職業です。不動産に関して、まったくわかっていない人は、いらないのです。なので、まず不動産鑑定事務所で2~3年鑑定業の経験を積んだあと、転職するというのがいいと思います。

つまり、不動産鑑定士として生きることになるため、会計を活かす機会が薄れます。

まとめ

今のところ、両方の資格を活かすとするなら、独立することが一番いいように感じてます。他に会計士×不動産鑑定士のよりよい道があれば書き足します。