」
その疑問にお答えいたします。
結論:3つことを意識する
会計士が転職後に、失敗したと言う話をちょくちょく聞きますが、その主な理由は、だいたい以下の3つにまとめられます。
- やりたいことと違った(やりたいことをやらせてくれない)
- ワークライフバランスを重視して選んだつもりが忙しい
- 社風(社長)が合わない
では、どうやったら失敗しなくて済むのか。以下の3つの点を意識していれば少なくとも、そんなはずじゃなかったとはならないと思います。
- 聞く :情報収集
- 伝える:やりたいことを明確にする
- 解釈 :マインドを緩める
情報収集
上記に書いた3つの失敗事例、全てに共通するのは、情報不足と言えるでしょう。
では情報不足を回避するにはどうすればいいか。
入社前にできる限り、確認できることは確認するしかないですよね。
そのためには、なんでも聞く・調べるしかない。
こんなこと聞いてもいいのかなとか、気にせずなんでも聞くことが重要。なにせ、転職は人生の岐路なんですから。
とは言え、誰に聞けばいいの?となりますわね。ネット情報もいいですが、やはり、直接、人から聞く方が安心です。方法は3つ。
- 転職エージェント
- 面接
- (できれば)すでに働いている人
転職エージェント
面接前に、できるだけ情報収集するという点からいくと、一番重要なのは、転職エージェントさんです。少しでも気になることがあれば、すぐ聞いて確認すればいい。
自分が働くかもしれない会社のことを徹底的に確認するのです。
そのために、自分が転職時に気している点・知りたい点を、リストにしてまとめておくことをお勧めします。で、一つずつ潰していくだけ。
知りたいことをエージェントさん自体が知らなくても、調べてもらえばいいのです。言葉は悪いですが、しっかりとエージェントさんを使いましょう。
なので、知りたいことを調べてくれないエージェントさんだった場合、気にせず担当者を変えてOK。
なお、会計士に強い、転職エージェントは、下記のリンクを参照ください。
面接
ちゃんとエージェントさんに聞き&調べてもらうことをすれば、かなりの情報を入手した状態で面接にすすむことができると思います。なので、面接ではあんまり聞くことはないと思うかもしれませんが、それは違います。
面接は、自分の知っている情報が、本当かを確認する場です。
あれ、面接って採用する側が、自分を確認するんじゃないの?と思うかもしませんが、そういう側面もありますが、私的には、こっちも会社を面接してると思えばいいんじゃねと思っています。だから、自分が知りたいことリストの中で、大事な点を、どんどん確認すればいいのです。
お互いの目的は、お互いが納得して入社・採用すること。
であれば、お互いが気になることを質問・確認しあうことは、至って当然のことです。
かつ、会社の中のことについては、やはり外の人間からはわからないことが大半。じゃあどうするか。
働いている人に聞くしかないですよね。
特に、失敗例に挙げた社風なんかは、聞かないと絶対わからないです。
もちろん面接官は、(おそらく)全てを話してくれるわけではないでしょうが、嘘はつかないはずです。そういう場合、聞かないと、あとで、聞かれなかったので答えなかったですとなるのが落ちです。
一時の恥・恐れなど捨てて、とにかく質問‼。
(できれば)すでに働いている人
社内の情報を知るのに一番効果があるのは、これです。面接前に、その面接を受ける会社で働いている人に聞く機会を作れるのであれば、積極的に利用していきましょう。実施できれば、よりリアルな情報を入手できます。
- OB/OG訪問
- カジュアル面談
特に、失敗事例の社風や社長の考え方を知るには、一番適している方法だと思います。
やりたいことを明確にする
1つ目の情報収集のメインは、「聞く」でしたが、2つ目は、「伝える」です。
やりたいことができない・ワークライフバランスがとれないという失敗は、やりたいこと・自分が重視している点が伝わっていない可能性があります。(もちろん、会社が会社側にとっていいように解釈している可能性もありますが…)
なので、自分がやりたいこと・重視しているポイントを明確にし、それをしっかりと伝えることも重要です。
そのためにも、自分がそもそも、何をしたいのか・どうしていきたいのか考えることが重要。
やりたいことの見つけ方
そうはいっても、自分のやりたいことって何なのかって多くの人が悩んでいることだと思います。
ただ自分は何をしたいのか、自分の軸を定めないと、なんのために働いているのかよくわからなくなってしまいます。
その時は、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本を読んで、自己理解の方法を学んでみることをおすすめします。
この本の著者、八木仁平氏は、①大事なこと×②好きなこと×③得意なこと の全てが重なる部分が自分の本当にやりたいことだと述べています。そして、転職において、この3点を考えておくことで、面接は無敗になれるとも述べています。
- 好きなこと → なぜこの業界なのか?
- 得意なこと → どうやってこの仕事で成果を出すのか?
- 大事なこと → なぜこの会社なのか?
この3つの点を考えることは、もっとも根本的で、かつ、非常に重要な面接の質問を、明確な根拠をもっている答えられるようになるからです。
具体的に、好きなこと、得意なこと、大事なことの探し方を知りたい方は、是非、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』をご覧ください。
得意なことを知っておくメリット
転職を考えていない方も、八木氏が挙げた3つのポイントの内、個人的には、得意なことを知っておくとは非常に重要だと思います。
それは、どんなに好きな仕事でも、面倒だったり・嫌な仕事もありますよね。そんな時に、とにかく得意な方法で対処するという意識を持っておくことができれば、困難も乗り越えやすくなるから。
ちなみに、自分の得意なことを見つける手助けになる本があります。
それは『さあ、才能に目覚めよう』です。
ただ、自分の強み知ることができるのは、この本の内容からではなく、ギャラップ社が実施しているWebテストを受けることで知ることができます。
で、このWebテストを受けるには、5,850円かかるんです…地味に高い…でも安心してください。もう一つの方法があり、それがこの本を購入すること。購入すると、Webテストのアクセスコードを入手できる、つまり、1,800円でテストを受けられるので、絶対こっちの方がいいのです。
注意:本書は古本で買わないでください。Webテストのアクセスコードは一回使用すると使えなくなるので。
マインドを緩める
あと、最後にマインドを緩めておくことです。
転職の失敗事例として3つ挙げましたが、すべて、自分の思っていることと違うことが原因です。
で、この考え方って、
自分の思っていたことと違う ⇒ やりたくない ⇒ 失敗 |
つまり、自分がやりたいことしかやりたくないマインドだと思います。
それだと、やりたいことができないと、確かに失敗と思ってしまうかもしれません。ただ、残念なことに、会社には会社の都合があります。一方であなたにはあなたの都合(やりたいこと)があります。
だから、そもそも、お互いの都合がぶつかる可能性があるという、すこし緩めたマインドを持っていた方がいいのです。
むしろ、そういう可能性があるからこそ、やりたいことができるように、面接や採用条件設定の時には入念に確認することが最も重要なのです。つまり、最初に述べたように、聞くことが大事。
それでも、やりたいことができない場合には、再度転職を考えるか、そこまでやりたいことを持っているのであれば、独立することも考えてもいいかもしれませんね。
まとめ
転職活動は、通常の仕事をしながら、情報を収集する必要があり、なかなか時間をとることができないことが通常でしょう。だからこそ、転職エージェントさんに依頼できることは依頼して、効率よく情報収集することが重要。なので、エージェントさん選びもぬかりなく。
会計士に強い転職エージェントの記事はこちら↓
【参考図書】
- 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』著:八木仁平氏 KADOKAWA
- 『さあ、才能に目覚めよう』著:トム・ラス 日本経済新聞出版 ←注意:古本は買わないように