という疑問にお答えします。
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案外合格できそうな合格率
公認会計士試験は、短答式(マークシート)と論文式(記述式)の2回の試験を突破すると、合格です。受験資格はなく、誰でも受験可能。
気になる合格率ですが、2019年の短答式試験は1回目12.9%と2回目9.4%で、おおむね10%。
過去には5%以下の回もありますが、最近は10%近く合格できてそうですね。 ちなみに、短答式試験は年に2回挑戦でき、受かると2年間短答式試験は免除となります。
そして、論文式試験の合格率は、なんと35.8%です。
だいたい3人に1人が合格。 つまり論文式試験は平均より少し高めであれば合格できる試験。
そうすると、短答式試験をなんとか突破できれば、いけそうな気がしてくる合格率ですね。
最低2年間
- 時間
- お金
時間
公認会計士試験突破の最大の難関は、時間だと思います。
勉強時間は、最低でも2年かかります。多くの専門学校も2年間のカリュキュラムを組んでいます。 そして、1日の勉強時間は平均5時間が必要(2,000時間以上)。おそらく、もっと勉強している人が多いと思います。 こんなに時間がかかる理由は単純で、科目が多いから、必然的に総時間が多くなります。 ちなみに、論文式試験の科目は7科目(簿記・財務諸表論、管理会計論、監査論、企業法、租税法、経営学)
なので、効率的に勉強をたくさんしなければならない点とモチベーション維持が重要。
お金
さらに問題になるのは、お金の問題。
公認会計士試験は試験科目が多く、試験範囲が膨大であるため、独学で勉強することは避けた方いいです。 そのため、専門学校に入る必要がありますが、その授業料は、おおむね60~80万円(2年間で)、また、当然ながら生活費もかかります。
受かるかわからない試験に対して、こんな大金を出すという大きな壁が。
(参考)主な専門学校
専門学校選びで悩まれるなら、こちらの記事をどうぞ。
公認会計士の魅力
- 年収
- キャリアパス
年収
安心してください。投資したコストは、すぐに回収できます。
時間とコストをかけて晴れて公認会計士試験を合格した人たちの多くは、監査法人に入所します。その理由は、公認会計士試験に合格しても、公認会計士の本登録には2年間の監査実務の経験が必要だからです。
気になる年収は、大手監査法人に入ると、おおむね5年目ぐらいで、700~800万円(残業代込み)稼げるようになると思います。
キャリアパス
個人的に、公認会計士の資格を取る最大の魅力は、色々なキャリアパスがあるという点だと思っています。
以下のリンク先では、実際の公認会計士達が選んだ、色々なキャリアを紹介してくれています。
企業活動は、全てと言っていいほど会計に紐づくため、会計に強くなっているということは、多くのキャリアに通じているのかもしれませんね。
まとめ
どんな道に進もうか迷っている人こそ、取って損がない資格だと思います。資格を取った後でも、全然方向転換することが可能だし、というか、よりレベルアップした状態で方向転換できる資格だと思います。ただし、2年間勉強する覚悟と2年間の受講料+生活費があればという条件付き。
ただ、2年間は厳しい・怖いなとか、仕事をしながら会計に関する資格を取りたいという方は、簿記検定や税理士の道もあると思います。