」
大手監査法人出身の私が、その疑問にお答えいたします。
結論:会計の勉強・英語・ストレスとの向き合い方
特に会計士3年目までは、学ばなければならないことが一杯あります。だからこそ、しっかりとやることを明確にしておくといいと思います。
私の過去の経験から、やることとして明確にした方がいいことを、3つと+αをご紹介します。
ストレス社会を、会計と英語で生き抜くために注力するべきことという考え方で選びました。
- 会計の勉強
- 英語
- ストレスとの向き合い方
- 【番外編】専門書以外の本を読む
会計の勉強
会計士が、会計の勉強をするのって当たり前じゃん‼って思うと思いますが、案外そうでもないです。
やることは一杯あるので、毎日の仕事に追われて、意識してないと、ちゃんと基準の勉強をすることや関連書籍を読むことに時間を割けないのです。特に最初の3年間ぐらいは。
なので、やることとして、あえて明確にしておいた方がいいのです。
とは言っても、ただ基準や、専門書を読むは苦痛だと思います(経験者は語る…)。
やっぱり自分が担当している会社を想定して、専門書を読むと、具体的にイメージをした上で読めるので勉強が続きやすくなります。
あと、自分なりのノート(エクセル・ワードでもいいですが)を作った方がいいです。やはり、この勉強には終わりがあるわけではないので、知識が積みあがっていく様子が記録として残っていく方が継続できると思います。
基準を意識する
勉強する際の注意点は、基準か関連書籍の知識を得ることが目的であることを意識した方がいい点です。
対象会社の事象から基準をあたる方法は、この事象には、この基準か、と一問一答的な意識で学んでしまいますが、本来は、会計基準があり、その事象を会計基準に当てはめる順番です。
なので、会計基準ってどうなっているのか、趣旨はなんなのかなど、基準側をしっかりと理解した上で、事象を基準に照らし合わせる意識を持つといいと思います。
また知識の幅を広げるために、関連書籍を見ることをおすすめします。関連書籍で、その事象に関するページ以外に、その章や、その書籍の参考文献などを見る方法です。
一つの事象から、知識を広げていくイメージです。
いつやるのか
で、これをいつやるのかというと、営業時間内にやると意識した方がいいです。といっても、関連書籍まで見ることは難しいと思うので、基準の理解だけは営業時間内にやる‼。
なぜなら、営業時間内でやらないと、土日でやることになります。
まとめてやる方がいいという方もいるかもしれませんが会計は、細かい取引の集合体です。まとめてやるより、細切れでちょこちょこやっていた方が経験上、楽です。
むしろ、家に帰ってから、または土日は、関連書籍や参考文献を見て、より知識を深めることに費やした方が会計知識のレベルをより磨くことができると思います。
是非試してみてください。
3年目までに読むべき参考図書は、下のリンク先にまとめています。参考にしてください。
英語
もう一つは、英語です。まー、皆さんもわかっていると思いますが、英語はできて損はありません。
そして、監査対象の上場会社は、基本海外子会社があったり、海外との取引を実施しています。必然的に、英語は必要になります。
英語はTOEICからでOK
監査法人内では、TOEICの点数で、英語ができる・できないの判定をされやすいです。
だから、TOEICの点数は早めに、800点を超えておくとベスト。
しかも、TOEICの点数が高い方が、社内の英語研修で短期海外語学留学などに参加しやすくなり、よりレベルを上げやすいレールに乗れます。
兎にも角にも、TOEICの点数は挙げておいて損はありません。
勉強時間の捻出と勉強する場所
ということで、早め時期から英語の勉強をしておいた方がいいとは分かっていても、如何せん、3年目までの会計士は学ぶべきことが多いので、がっつりと英語を勉強する時間がとりにくいというのが実態です。だとすると、英語は、隙間時間にやるしかない。
会計士試験に合格した方であれば、勉強すること自体は苦ではないはず。そうすると、勉強する時間と場所が重要になります。隙間時間で勉強するのに最適な場所は、私の経験上、電車の中が一番いいです。
【理由】
- 会計士は、お客様のところに行くことが多いので、その移動時間を英語の勉強に充てれば、英語の勉強時間を捻出可能
- 移動時間を勉強に充てる方法は、移動するたびに勉強でき、勉強の習慣化がしやすく、継続しやすい
ちなみに、片道30分の移動だとすると、往復で1時間英語の勉強に充てられます。あとは、朝活30分、お昼の時間25分、仕事で集中力が切れたら、休憩がてら5分で、平日2時間を捻出可能。平日月25日だとすると、月50時間、1年で600時間を英語の勉強に充てられます。
勉強方法
電車の中で勉強するなら、当然携帯でできる方がいいです。そうだとすると、やはり、TOEICの勉強をするのに最適なのは、スタディサプリです。ペンもマーカーもいりません。必要なのは携帯のみ。
スタディサプリには、英単語集・英文法の講義・問題・ディクテーション用の教材が盛沢山。解説講義は、TOEIC満点保有者の関先生のわかりやすい授業が140本入ってます。また、問題も実践問題集が12セット、しかも毎月新しい問題が追加されます。おそらく、解ききれない量なので、それはご安心ください。
あと、金額は月額2,980円です。会計士なら、まったく問題ない金額でしょう。
といっても、安心してください。ちゃんと7日間無料体験期間があるので、しっかりとその期間で自分に合うか、確認できます。
自分に合うか確認して、さっさと、TOEIC800オーバーを目指しましょう。
ストレスとの向き合い方
残念ながら、会計士業界はストレス社会です。なので、意識的にストレスとの向き合う方法を考えた方がいいです。
会計士1~3年目に私が感じたストレスは、クライアントから、先生と呼ばれること。クライアントにとって、年次・年齢関係なく、あなたは会計士なのです。
つまり、なんでも知っていて当たり前でしょというスタンスなので、1年目だとして、何十年選手の経理の方に、納得してもらえるだけの対応をする必要があります。まぁ実際は、いきなり1年目の人に聞いてくるわけではないですが、そういう世界ということです。
これは、実際直面すると、かなりのストレスになります。会計士試験だけでは、知識が足りない状況の中、先生として扱われる大変さですね。
だからこそ、社会人の早めの段階から、ストレスと向き合い方を考え、そしてストレスをプラスにする方法を身に着けておくといいと思います。
ストレスをプラスにする方法は、マインドセットの変更であり、その第一歩は、ストレスの認識です。
ストレスの認識に関する具体的な方法は、過去記事や、Kazuラジでも話してますので、そちらに回しますが、ストレスを認識することで、ストレスをプラスに変える方法を、社会人1~3年目の内に確立させておくと、ストレス社会を楽しく過ごすことができるようになる(はず)。
是非、ストレスとの向き合い方について、考えてみてはいかがでしょうか。
【Kazuラジ】:そもそも、ストレスを認識するってどういうこと?
注力すべき3つのを挙げてきましたが、この3つに注力することで、ストレス社会を、会計と英語で生きていくための土台ができるのではないかと思っています。この機会に、どのような会計士人生を歩みたいのか考えてみてはいかがでしょうか。
番外編:心に余裕を持つために、専門書以外の本を読む
上記では、専門書で勉強することを推奨していますが、専門書ばかり読んでいると、心に余裕がなくなってくることがあります。そういう時は、勉強をいったんストップして、まったく関係ないビジネス書を読むといいです。
会計の世界から少し離れる時間を持つことで、その世界を客観的に見ることができる状況に戻すことができるからです。
おすすめの本は紹介している記事があるので、そちらをご覧ください。